～伝統産業に新しい可能性を～　広報誌「とっきょ」64号のテーマは「知財活用で描く伝統産業の未来」

信楽焼の可能性を広げる「光る洗面器」。京都、「漆」のポテンシャルを引き出す特許技術。3/7（金）発行。

2025年3月7日
経済産業省 特許庁

特許庁は、幅広い層に知的財産への関心を持っていただくため、知的財産活用の成功事例や特許庁の最新ニュースをお届けする広報誌「とっきょ」を発行しています。

2025年3月7日発行の64号では、伝統産業の衰退が社会課題となっている中で、❶新しい技術や発想の転換で、新機能や付加価値を創造する、❷他分野への技術転用や、領域横断的な活用、❸ライセンス契約などの仕組みを活用、❹ブランディングや、観光客誘致・移住促進などの地域資源化、❺海外をはじめとする新市場の開拓　といった知財が開く伝統産業の新しい未来を予感させる、さまざまな事例を紹介します。

特集1：特許技術の透光性陶土を活用　信楽焼の可能性を広げる「光る洗面器」（艸方窯 代表 奥田 芳久氏、滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場 場長 高畑 宏亮氏、専門幹 中島 孝氏　インタビュー）

日本六古窯の1つで、現在も全国有数の窯業地である滋賀県甲賀市信楽町。信楽焼の可能性の拡張に挑み続ける窯元・艸方窯と、新素材や技術の開発によって長年地域のモノづくりを支援してきた滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場とのコラボにより生まれた「光る洗面器」。伝統工芸×特許技術により広がる可能性について話を聞きました。

特集２：漆のポテンシャルを引き出す特許技術を共同開発　他領域の技術を応用した精製法で高い光沢感・透明感の漆が誕生（株式会社佐藤喜代松商店 代表取締役 佐藤 貴彦氏、地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 産業技術支援センター 橘 洋一氏）

「アナログ的なアプローチで継承されてきた漆の技術を、知的財産として進化させる」ことを旗印にする佐藤喜代松商店と京都のものづくり支援に特許技術や登録商標を活用している京都市産業技術研究所に、両者で共同開発を行った新時代の漆について話を聞きました。

特許庁広報誌「とっきょ」とは
広報誌「とっきょ」は、今やビジネスにおいて避けては通れない「知財」について、その経営上の位置づけをトップに伺うことで、知財部員のみならず広い層のビジネスパーソンにまで知財の重要性を訴求することを狙いとしています。
また、これまで知財に関心のなかった方々にも興味を持ってもらえるよう、取材企業の選定や、特集コンテンツについて工夫を凝らし、制作しています。
知財にまつわる情報を様々な角度から学び、楽しめる一冊になっていますので、是非ご覧ください！

掲載内容
（特集1）信楽焼の可能性を広げる「光る洗面器」　「艸方窯、滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場」
（特集2）他領域の技術を応用した精製法で高い光沢感・透明感の漆が誕生　「株式会社佐藤喜代松商店、地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 産業技術支援センター」
（マンガ）知財戦略どうやって取り組んでいるの？ 「株式会社岩鋳」
（支援事例紹介）知財支援はINPITにおまかせ！ 「株式会社山高建設」
（解説）知財TOPICS　「知財を活用したブランディング強化とプラットフォーム作りを目指す
アイヌ文化の伝統的工芸品「二風谷イタ」「二風谷アットゥㇱ」が地域団体商標を取得」
（マンガ）イラストレーターパパンがゆく！　「特許庁デジタル戦略202Xって？」
（お知らせ）特許庁からのお知らせ　「女子中高生と保護者、教員が対象のキャリアデザインセミナーを開催」、「「第2回Show and 2 Tell プレゼンテーションコンテスト」が開催」
（事例紹介）ふくしまイノベーション企業ファイル　「株式会社三義漆器店」
（事例紹介）こころと体にうれしい知財セレクション　「蒔絵・螺鈿の装飾を施した現代の着こなしに合うアクセサリー（漆工芸大下香仙株式会社）」

■広報誌「とっきょ」掲載先
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html

広報誌「とっきょ」を通して、幅広い層に、ビジネスや暮らしにおける知財の関わりについて、関心を深めていただければ幸いです。

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