3000年にわたる巨大文明の神秘を堪能。「古代エジプト美術館展」、福井県立美術館で9月1日まで開催。
黄金のミイラマスクや木棺、少女のミイラ、装飾品など約200点を展示。
古代エジプト美術館展 福井実行委員会(福井県立美術館、福井新聞社、福井テレビ)は、3000年にわたる巨大文明の神秘と美に迫る「古代エジプト美術館展」を福井県立美術館で開催しています。黄金のミイラマスクをはじめ、死後の世界などを描いた木棺、ファラオの名を刻む柱の基部、色鮮やかな装飾品など約200点が並び、古代の“アート”を堪能できます。期間は2024年9月1日(日)までです。
展示は「古代エジプトの神々と信仰」「ファラオが率いた国家」「古代エジプト人の衣・食・住」「古代エジプトの死生観―再生とミイラ」の4章立てです。
第1章では、青銅などで作られたオシリス、イシス、ホルスら神々の像やハヤブサ、山犬、カバなどの像が並びます。動物は神の化身や聖なる者たちです。
第2章は、ファラオの像やレリーフなど王権にまつわる展示です。大きな円柱は神殿の柱の基部で、ファラオの名と、それをたたえる言葉が刻まれています。
化粧品を入れた精緻な容器、指輪、首飾りなどが並ぶ第3章では、ファイアンスと呼ばれる焼き物や貴石、ガラスを駆使した首飾りが目を引きます。緑がかった青色でかれんな細工の「花のペンダント」など、ファイアンスはトルコ石やラピスラズリの代わりに用いられました。
死後に再生し永遠の命を得ると信じた古代エジプト人。展覧会目玉の第4章は、髪の毛など生前の様子を残す少女のミイラ、金箔を施したミイラマスクなどを通し彼らの死生観に迫ります。長さ2メートル近い「人型木棺」は貴族の女性の名が記され、死後の世界を案内する葬祭文書「死者の書」の審判の場面などが描かれています。副葬品の神像や、来世の労働を肩代わりするとされるシャブティ像は、小さいながらも精妙な造形を見せます。
展示は黄金のピラミッドの模型を入り口に、ゲートや回廊を設け、遺跡で宝物を探索するように進んでいきます。紀元前にタイムトリップした気分で、古代エジプトを体験してください。会場は一部を除き撮影可能です(フラッシュ、動画は不可)。
展覧会概要
会場
福井県立美術館(福井市文京3-16-1)
開催期間
2024年7月20日(土)~9月1日(日) ※会期中無休
開館時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般1,500円(団体1,200円)
高校生1,000円(団体800円)
小・中学生700円(団体550円)
※団体は20名以上 ※高校生の方は生徒手帳の提示が必要です
※障がい者手帳等をお持ちの方とその付添の方1名は半額
※未就学児は無料
詳しくは特設サイト(https://www.fukuishimbun.co.jp/common/usr/egypt/)をご確認ください。