観光をテーマにした「アントレプレナーシップ・ワークショップ」を開催しました。
京都府、EY Japanと共催。モダン建築である京都府庁旧本館旧議場にて、学生たちが観光課題に対峙。
2024.05.24
Cultural Edu-tourism Council(CEC)
約50人の大学生や専門学校生らがツーリズムの最新情報を専門家から学び、アントレプレナーシップ・マインド(起業家精神)を活用してオーバーツーリズムといった等京都の観光課題策を考えました。
カルチュラル・エデュ・ツーリズム(以下CEC 代表:地野裕子)は、2024年5月17日(金)に京都の学生らを対象に、観光を切り口に様々な社会課題を解決するビジネスモデルを考えるワークショップを、京都府とEY Japan(東京都千代田区、チェアパーソン 兼 CEO 貴田 守亮氏)の共催により、京都府庁旧本館旧議場でって実施しました。
参加者は、EY Japanによるアントレプレナーシップ・マインド(起業家精神)講座において新しい概念やケーススタディを学び、観光関連政策立案や全国各地の自治体などへの支援を専門とするEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ストラテジック インパクト パートナーの平林 知高氏による特別講義では、ツーリズムの本質について理解を深めました。
続いて、自分たちが住む京都のまちが直面しているオーバーツーリズムといった観光課題解決策や新しい可能性について、実践的なスキルや経験を持つコンサルタントにアドバイスを受けながら実社会に通用するビジネスモデルの構築に取り組みました。
当日は京都市内の大学、専門学校などに通う学生ら50名、一般オブザーバー20名、EY Japanメンバー10名の約80名が参加し、国の重要文化財である京都府庁旧本館旧議場を会場に他大学生や観光に携わる人々との交流が育まれました。
CECでは、学生たちが社会課題を解決するスキルを身に付け、持続可能なまちづくりに貢献することで、EXPO 2025 大阪・関西万博から先の日本の未来を担う学生たちが活躍できる基盤づくりを行っています。
◎学生が提案した京都の観光課題解決につながるビジネスモデルは以下のとお通りです。
観光客の分散、バス利用のルール化、カーシェアに係るアプリの導入
ツーリストのゴミポイ捨て減少に貢献するアプリの開発と、ゴミ捨てポイント制度の導入
混雑により市民がバスを利用できない問題を解決すべく、自転車の有効活用と荷物預かりサービスの提供
観光地のゴミ問題への対応として、ゴミをそもそも出さない方法や、ゴミ収集へのポイント付与制度
観光客の分散化のために、LUUPや自転車の活用、SNSを活用した観光集中地域以外の情報発信、専用マップや情報が掲載されているアプリ開発
観光客の分散を目指し、東京都で導入したキャラクターデザインのマンホール蓋など、観光集中地域以外へ訪れるメリットに対する付加価値を提供。またAIを活用した情報提供
発表されたビジネスモデルに対しては、EY Japanのコンサルタントから意見やアドバイスがフィードバックされ、学生たちにとって大変貴重な機会となりました。
◎参加学生および講師を務めたEY Japanメンバーからのコメント
目に見えるものだけが資源ではないのだなと気付くこともできました。
ツーリストにも現地に住む方にも寄り添えるアイデアを考えることはとても楽しく、いろいろな方と議論できてすごく楽しい時間でした。(大学1回生)
アントレプレナーシップについて初めて詳しく学ぶことができました。自分は住民目線で観光を考えていましたが観光客目線で考える視点が印象的でした。(大学3回生)
これからは困ったことを解決するとき、“こんなのがあったら楽しいよね、ついでに困ったことも解決したい”という発想を持ちたいと思います。(大学3回生)
日本屈指の観光地である京都の学生が持つ課題意識に触れられ、講師でありながら自身の学びの機会となりました。(EY Japanメンバー)
参加者の皆さまの京都の観光問題解決に向けた豊富なアイデアに驚かされたワークショップでした。今後、身近な課題に直面した時に本プログラムの内容を思い出していただけるとうれしいです。(EY Japanメンバー)
◎開催概要