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投稿者:

ZYAO22編集部

エビデンスとは?業界別の正しい意味と使い方をわかりやすく解説!

ニュースやビジネスの世界などで近年、よく耳にするようになった言葉の一つが「エビデンス」です。

特に、2020年から新型コロナウイルス感染症が拡大し、この言葉が報道番組などで頻繁に使われるようになり、一般にも定着してきました。一方、業種により、意味合いが変わってくることもあります。

 

今回は、エビデンスの意味や業界別の正しい使い方などをひも解いていきます。

 

エビデンスの本来の意味は「証拠」「根拠」

エビデンスを端的に言うと、「証拠」「根拠」「裏付け」という意味で使われています。まず、語源や表現方法を見ていきましょう。

 

語源は英語のエビデンス

エビデンスは元々、英語のevidenceという外来語。ジーニアス英和辞典を見てみると、「(~するための)証拠」「根拠」「しるし」「形跡などと記されています。

 

「例えば」「なぜなら」で具体性を示す

情報や研究などにおいて、正確性や客観性を表すために、エビデンスは必要不可欠といえます。さまざまなケースでエビデンスは使われますが、「裏付けされた証拠」「根拠に基づいた証言」などと解釈することができます。

 

例えば、会議の時に「資料とデータをエビデンスとして残しておくように」と指示されたら、「資料とデータを(証拠として)議事録に残しておくように」という意味で捉えると分かりやすいかもしれません。

また、プレゼンテーションなどの場では、エビデンスを示す時に、「例えば」「具体的には」「なぜなら」といった言葉を添えると、相手にしっかりエビデンスを伝えることができます。

 

業界ごとに異なる「エビデンス」の意味

エビデンスは本来、医療や学術の現場で使われてきた用語の一つ。

現在では、医療現場だけでなく、ビジネスをはじめ、金融や不動産業、IT関連など、さまざまな業種で使われていますが、業界によって意味が異なることもあります。

ここでは、分野別でエビデンスの意味や使い方を確認します。

 

ビジネスにおけるエビデンスの意味

ビジネスのケースでは、より信頼性のある客観的な事実に基づく説得力のあるエビデンスが判断材料として考慮されます。

主観的な意見や不確かな予測、不明瞭な説明では説得力がなく、物事を推し進めることはできません。

それぞれの熱意や人柄など、これまで築いてきた人間関係で物事が進むこともありますが、エビデンスは非常に重要な役割を担っています。

「市場調査の結果、今後も新規契約の需要を見込めるエビデンスがあり、今期はさらなる販売の強化を図ります」

という報告があると、印象がより強くなることが分かります。

 

また、発言や行動などに対しての記録、形跡、履歴などを指すこともあります。例えば、メールや指示書をはじめ、会議で提出された資料やデータ、取引先と取り交わす覚書や契約書などです。個人の取り引きでは、

「ローン審査のため、年収のエビデンスを提出してください」

という場面もあるでしょう。

 

行政の分野では、EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)という言葉があり、「証拠に基づく政策立案」を意味しています。
内閣府のホームページには、

「政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすること」

と記されています。

 

医療分野におけるエビデンスの意味

医療の分野では、ある症例に対して、

・効果があることを示す根拠

・治療方針、投薬に関する科学的根拠

などの意味で使われています。

 

近年では、新型コロナウイルス感染症に関連するニュースで、

「ワクチンや治療法については、今後さらなるエビデンスの蓄積が必要」

などと伝えられ、広く知られるようになった言葉の一つかもしれません。

私たちが手にする薬などは、効果や安全性について確認するために行われる「臨床試験」などで検証され、その結果の積み重ねがエビデンスとなり、新しい薬や治療法につながっていきます。

 

行政のEBPM同様、医療業界ではEBM(エビデンスに基づく医療)を基本とし、看護分野ではEBN(エビデンス・ベースト・ナーシング、根拠に基づく看護)、理学療法分野ではEBPT(エビデンス・ベースト・フィジカル・セラピー、根拠に基づく理学療法)が提唱されています。

公益社団法人日本理学療法士協会のホームページでは、EBMについて

「個々の患者のケアに関わる意思を決定するために、最新かつ最良の根拠(エビデンス)を一貫性を持って、明示的な態度で、思慮深く用いること」

「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」

などと伝えています。

 

IT分野におけるエビデンスの意味

ビジネスや医療現場のほか、IT業界でも広く利用されています。

例えば、システムが正常に作動していることを示したい場合、あるいは不具合が生じたことを示す時に、エビデンスが使われています。

具体的には、システムのログデータやファイル、関連するスクリーンショットなどが挙げられます。「システム不具合のエビデンスを用意して」と言われたら、不具合が生じた時のスクリーン画像を保存するなどして、「証拠」の資料として活用します。

 

エビデンスと混同されやすい言葉

エビデンスと似たような意味を持つ、カタカナで表記する言葉もいくつかあります。

混同しやすい3つの言葉の意味を理解し、誤用しないように気をつけましょう。

 

ファクト(fact

ファクトは、「事実」「実際にあったこと」を表します。

エビデンスが持つ「事実や仮説を立証するための素材」「形跡」という意味合いを考えると、ファクトとエビデンスの関係性は、ファクトを補足するのがエビデンスと言えるでしょう。

例えば、「彼は昨日、東京に出張していました」という事実があるとすると、それを証明する証拠として、「エビデンスは、こちらの写真と航空券の控え」と表現できます。

あくまでもファクトは事実のみで、証拠を示すことは含まれていません。

 

ソース(source

ソースは「情報源」「出どころ」などの意味を表す言葉です。

エビデンスが、根拠に戻づく事実を示しているのに対して、ソースは、「その情報ソースはどこから?」というように、情報の信ぴょう性を確認する時に使います。

 

プルーフ(proof

プルーフは、エビデンスと同じように「証拠」という意味があります。

どちらかというとプルーフは「証明」という意味合いもあり、確実な根拠を示したい場合は、エビデンスのほうがより一般的で、いろいろな場面で使われています。

 

意味や使い方の違いの認識を

エビデンスという言葉は、さまざまな場面で使われていますが、業界によって意味や使い方が異なるため、その違いを認識しておくことが大切です。

また、外来語は日常生活でもなじみのある言葉として広く浸透しているので、会話の中で、自分の言葉として表現できるようにしましょう。

 

【参 考】

ジーニアス英和辞典

内閣府ホームページ(内閣府におけるEBPMへの取組)

がん情報サービスホームページ

日本看護科学学会看護学学術用語検討委員会「看護学を構成する重要な用語集」

公益社団法人日本理学療法士協会ホームページ

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